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乳清タンパク中の成分-牛乳と母乳の違い- [ヨーグルト・乳清タンパク]

 牛乳と母乳とで、それぞれに含まれるカゼインと乳清タンパクの比率が違うということは以前に書きましたが、乳清タンパク中の成分についても両者は異なります。大きな違いは母乳にはβ-ラクトグロブリンが含まれていないことと、ラクトフェリンの含量が多いことです。
 免疫グロブリンとは抗体の物質名で、要するに抗体のことです。この種類は、牛乳と母乳とで異なりますが、ヒトが経口摂取したときの機能としては同等と考えてよいでしょう。ヒトの赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるときに、お母さんから胎盤を通してIgGをもらっています。そして、出生後は分泌型抗体であるIgAを受け取ります。一方、ウシは胎盤構造が複雑で、胎盤を通しての抗体移行はありません。そのため、出生後に乳からIgGを受け取る仕組みになっています。

  牛乳 母乳
β-ラクトグロブリン 45% -
α-ラクトアルブミン 15% 30%
血清アルブミン 6% 3%
免疫グロブリン(IgG) 5% -
免疫グロブリン(IgA) - 7%
ラクトフェリン 1% 30%
その他 28% 30%
 ちなみにカゼイン中の成分も違います。牛乳はαss1s2)-カゼインが50%以上なのに対し、母乳ではα-カゼインはほとんど含まれておらず、αs1-カゼインが1%以下とされています。
 しかし、同じ乳でも、結構違うんですねぇ。当り前といえば当り前ですが。


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