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ウインカー2

 ウインカーの話('07/3/26)の続きです。
 その後、私も大きくなって、小学校の何年生ぐらいのときだったでしょうか、もっと重大なことを発見したのです。当時、私の家には車がなく、何かの用事でタクシーに乗っていたのですが、運転手の操作とウインカーが連動していることに気が付いたのです。
 それまで、ウインカーが点滅しているとその方向に車が曲がるものだと思っていたのですが、実際は、車が曲がるためにウインカーを点滅させていたのです。この発見は私にとって大発見というよりもちょっとショックでした。それまで、ものごとが起こる原因と結果を全く逆に考えていたのです。

 この発見は、その後いろいろなことを考えさせられました。例えば、理科の授業で、
(a)リトマス試験紙が赤くなったら、それは酸性の溶液である。
と、習ったとします。しかし、これは正しくありません。これだと、赤インクでも酸性ということになってしまいます。正しくは、
(b)酸性の溶液はリトマス試験紙を赤くする(性質がある)。
とするべきなのです。
 同じように思えますが、(a)と(b)では考える方向性が逆になっています。そして、悲しいかな(a)のような説明をしている本が多かったような気がします。小学生には(a)の方がわかりやすかったのかもしれません。
 他にも、ものの本質を捉えていない、逆の説明がなされているものがいくつもあったように思います。また、大人になってからも人と話をしていて、この人は考え方が逆だと思うこともよくあります。因果関係で、どちらが(原)因でどちらが(結)果なのかを気にする癖は、このウインカーの発見から身に付いているような気がします。


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