ビフィズス菌は乳酸菌? [ヨーグルト・乳清タンパク]
腸内細菌のことを調べていて迷うのが、ビフィズス菌を乳酸菌として扱っている人と、乳酸菌の範疇には入らないとしている人がいることです。
乳酸菌という用語は、乳酸を多く作る細菌に対して慣用的に用いられてきた呼び名であり、分類学上の呼び名ではありません。教科書的になりますけど、乳酸菌の定義もきちんとあり、次のような要件を満たすものを乳酸菌と呼びます。
1.グラム陽性桿菌または球菌
2.胞子を作らない
3.非運動性
4.カタラーゼ陰性
5.嫌気性または通性嫌気性
6.消費したグルコースに対して50%以上の乳酸を作る
ビフィズス菌は、桿菌や球菌とは形が異なるので、1.には当てはまらず、さらに、ビフィズス菌は乳酸も作りますが、それ以上に酢酸を作りますので、6.にも当てはまらないため、乳酸菌の定義からは、はずれてしまいます。
(財)日本ビフィズス菌センターさんのサイトを見ても、ビフィズス菌と乳酸菌をきちんと分けています。
ところが、逆に(社)全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会さんのサイトでは、ビフィズス菌は乳酸菌の仲間に入っています。
乳業メーカーさんのページはどうでしょうか。森永乳業さんは「ビフィズス菌は乳酸菌とは異なり……」というような書き方で、ビフィズス菌は乳酸菌とは別に扱っているようですが、日本ミルクコミュニティさんは乳酸菌の枠なのかにビフィズス菌を入れています。
私は、最初にビフィズス菌は乳酸菌ではないと教わったので、そういう印象が強いのですが、最近の考え方の主流はどっちなのでしょうか。
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